まずはこの記事を見て欲しい。タイトルの記事なのだが、日本の「ファン」はどうやら見る目があったらしい。
抗議の電話が止まらなかったという「判定」についてもう一度振り返ってみたい。
ボクシングの点数は10点満点の評価で減点式で評価される。アグレッシブやらリングジェネラルシップなどがあって、片側が評価上で優勢になった場合には優勢側10点対相手側9点になり、ダウンで10対8、2回以上のダウンやグロッキー寸前なら10対7になる。これがラウンド毎に繰り返される。WOWOWのジョー小泉氏は「10対10の同点のラウンドも認めるべき」と提言しているが、浸透してはいない。この亀田戦でも「マストジャッジ」とかなんとかいうシステムで、必ず差をつけなくてはならない試合だったと思う。
そして肝心の判定の中身だがーー。相手のランダエタは中距離を得意とする選手だったようだ。亀田はそれを知って距離を詰めていったのだろうが、1ラウンド目の終わり際にダウンを喰らう。これで10対8。この時点でランダエタが2ポイントリード。
そしてその後のラウンドなのだが、ここでジャッジの「癖」を考慮しなければならない。実況でも言っていたが、手数はランダエタが上、亀田は時たまクリーンヒットしているようだが、肝心の「有効度」はわからない。相手をみたらそんなに効いていないようだが、実況は「亀田の強打」がめりこんだぐらいに言っているので、どうともつかない。ジャッジの癖とは、ジャッジが何を「有効」ととるか、そのバイアスのことである。どんなに軽いパンチでもぽすぽす当ててたら、それで相手が出れなくなっていたらそれは「戦略」であり「有効」なので「優勢」とするジャッジもいる。逆に「有効打ではない」と見られたら何の効力もなくなる。例え100人見て100人「有効」と思っても、審判が認めなければ意味が無い。実際の裁判のようだ。
今回の試合では、ランダエタの「中距離戦法」が、韓国ジャッジの目には「嫌な相手をしっしっとやっている程度」にしか見えなかったのだろうか。そして終盤の亀田は明らかに失速していた。あそこでダウンしていたら確実だっただろうが、クリンチに逃げて助かった。
いや、「助かった」のだろうか?あそこですっきりダウンしてTKO負けの方が、逆に人気も上がったのではないだろうか、今の状況を見ると。
「八百長疑惑」「出来レース疑惑」が出始めている今に至っては。
金の匂いが実力についているのならいいのだが、逆になって金が上回っては、もはやスポーツでもボクシングでもない。
ジャッジの審判のバイアスについて書いたのは、「取りようによってはこの判定もありえる」ということを示すためである。だが、今回の試合は実際の裁判に似て、民意の届かぬ場所で行われたようだ。
今後はどうなるだろうか。この試合も、亀田も。
最後に納得させられた中日新聞の記事の一節を引用して終わろう。
「しかし人気の上昇に、実力の評価は伴ってこなかった。今まで圧勝してきた対戦相手は弱い選手ばかり。今回、世界王座を獲得したが、その評価を覆すことはできなかった。」
最近のコメント