「松本人志の放送室」だが・・・・・・。
ラジオ特有の「楽屋オチ」のような話を聞けるのはもちろんのこと、その「深度」といったら他に類を見ない。
「笑い」については特に、これから芸人を目指す人間はよく聞いておいた方が良いことが、金言箴言が、あちらこちらにちらばっている。
また、もちろん芸能界についても詳しく、「独自の目線」でズッパリと切っていく。心地良いほどに。
ーーとまあ、それはいいのだが。
問題点もある。
それは、松本人志と放送作家の高須がいろいろと意見をぶつけあうのはいいのだが。
やはりそこは「作家気質」のある二人、つまり「掘り下げる力」のある二人が物事を掘り下げて切っていくのはいいのだが。
「専門分野」以外の話も、すっぱりと切るところがあるのだ。
それも、推測で。
例えば聴いた回の中で最新の放送では、「刑事ドラマで暴力が無くなった」「拳銃を撃たなくなった」といった趣旨の話をしていて、国内事情を話しているまではよかった。
問題はその後。
必死に太陽にほえろのジーパンの正当性を訴える高須、そこで「海外ドラマでも銃の倫理規制とかあるんじゃないか」といった内容の発言。普通に受ける松本人志。
いやいや。
「CSI」や「COLD CASE」を観たらわかるように、海外ドラマでは今でも平気で撃ちまくっている。撃たなかったら逆に処分されかけるみたいなエピソードもあったぐらいだ。
この二人は、お笑いや芸能界事情では深く切っている分、その他の知識も豊富だと思えるが、意外とそうではないことが、長く聴いていたり、その分野を知っていたりすると、気づく。
そのまま、「あの二人の言うことだから」と信じて他で披露すると、赤っ恥をかくこと請け合いである。
しかも、同回の放送では、「これはわかりませんけど」と高須が断定を回避するシーンもみられた。
なお悪い。
推測で断定するならする、事実確認がなければ推測なら断定しない、どちらかを選ばなけりゃ、困惑する羽目になるのはリスナーである。
やはり楽屋トークではあるが、公放送の性質ももちろん兼ね備えているので、誤った情報で断定は、するならする、しないならしないで統一してほしい。そうすれば、リスナーも情報を選び取ることが出来るだろう。金言箴言に紛れてウソが入っていると、これ以上迷惑なことはない。二人に情報を送る作家は居ないのか、と思いきや、高須は放送作家。まあ本業で多忙すぎて、雑多な情報を詰め込む暇が無いのだろう。せめてDが意見してあげればいいと思うが、番組自体、二人の「だべり」のようなものだから、介入する余地がないのだろうか。
それともう一つ。
これはリスナーによっては非常に耳障りになるかもしれないが。
トークの途中、どちらかが軽くでも「噛む」と、かなりな確率でトークが一時中断する。
聞き逃してやれよ・・・と思うことも少なくない。
「そこがいい」と思うリスナーも多いかも知れないが。
ーーまあともかく、芸能人の、それもトップクラスの「生」の声が聴けるのは、このラジオぐらいだろう。
そんなわけで、評価をつけるとすると、
「笑い」「芸能界」「二人の思い出」については☆5つ中、
☆☆☆☆☆
といったところ。
その他の分野については
☆☆☆☆
だろうか。
一聴の価値はあるラジオである。
是非、聴いてみてほしい。
芸人志望なら必須番組、現役の芸人でも、ホリケンなどが聴いているという。
「お笑い教養講座」と思ってもいいぐらいだろう。
そのぶん、ナイナイのANNなどと比べると、エンターテイメント性が低いというところはあるのだが。
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